脚本を書いてみたいけど、何から始めればいいかわからない人は多いです。この記事では、脚本の基礎知識や脚本の書き方、プロになるための上達方法についてわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、完全初心者でも脚本を最後まで書き上げることができ、プロの脚本家への一歩を踏み出せるでしょう。
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脚本とは?
脚本とは、映画やテレビドラマ、舞台などの演劇作品において、登場人物のセリフや動き、シーンの流れなどを書き記した台本のことです。脚本は作品の核となる重要な要素で、作品の演出やストーリーの展開を決定づける役割を果たしています。脚本がしっかりしていないと、演技や映像、音楽もうまく機能しません。
脚本家は、作品のクオリティや魅力を高めるために、創造力や表現力を駆使して脚本を執筆します。脚本を書く際には、作品のコンセプトやテーマを明確にし、キャラクターの心情や関係性、ストーリーの展開などを緻密に構築する必要があります。また、視聴者に作品の世界観やメッセージを伝えるためにも、セリフやシーンの描写に工夫が必要です。
脚本の基礎知識
脚本の基礎知識として、次の2つを押さえておきましょう。
- 脚本の役割
- 脚本の目的
脚本の役割
脚本とは作品の設計図です。登場人物の行動やセリフ、場面の描写を記述することで、ストーリーを展開させていく重要な役割があります。監督や俳優などの製作陣は脚本をもとに作品を撮影します。脚本はただ面白ければ良いわけではなく、撮影現場で実際に撮影できる形で書かなければいけません。
脚本の目的
脚本には、視聴者に作品の世界観やストーリーを伝える目的があります。他にも、俳優やスタッフに演出や撮影の指示をする目的も存在します。脚本家の書いた脚本を観客が読むわけではありません。脚本を読んだ製作陣が、脚本を映像化した作品が観客に届くのです。
脚本の基本的なことは、以下の記事で詳しく解説しています。
・【シナリオって?】シナリオの役割と目的についてわかりやすく解説
脚本の構造
シナリオを構成しているのは柱・ト書き・セリフの3つです。柱はシーンの場所や時間を表し、ト書きはシーンの状況や登場人物の動き、セリフは登場人物の話す言葉を書きます。音声のみのラジオドラマなどを除いて、基本的にシナリオは柱、ト書き、セリフだけで書かれます。
ストーリー構成とプロット
ストーリー構成とは、脚本を執筆する前に作品全体のストーリーの流れや展開を決めることです。いきなり脚本を書き始めると、後から大きな矛盾点や修正点が見つかった時に書き直しが大変になります。
ストーリー構成を練る際は、まず作品のテーマやメッセージが明確にしてください。作品の核を理解していると、構成が練りやすくなるだけでなく、今後の作業もスムーズに行きます。物語の起承転結、各シーンのつながり、キャラクターの成長や変化を意識してください。
ストーリー構成については、以下の記事で詳しく解説しています。
・ストーリー構造の基本「三幕構成」とは?ー実例を用いてわかりやすく解説ー
プロットとは、ストーリー構成をより詳細に記述したものです。シーンごとの要約や登場人物の行動や重要なセリフなどを書きます。プロットは見せる相手や制作段階によって文字数や内容は異なり、人によってはプロットを書かずに脚本に取り掛かる場合もあります。
とはいえ、プロの制作現場ではプロットの作成を求められることが多いです。プロの脚本家を目指そうと考えている方は、ぜひプロットを書く力を身につけてください。
プロットの書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。
・シナリオ(脚本)のプロットの書き方ー重要性やメリット・デメリット、上達方法をわかりやすく解説ー
登場人物(キャラクター)
登場人物(キャラクター)は物語を動かす重要な要素の一つです。登場人物が行動を起こして成長や変化を遂げることで、視聴者の感情を動かすことができます。
登場人物を作る際は、目的や欲求を持たせることが重要です。特に主人公は作品の中で最も大切で、作品のテーマやメッセージを背負う人物である必要があります。背景や過去を細かく設定し、主人公と敵対する人物や協力者の存在を配置すると、物語の深みやリアリティが生まれるでしょう。
登場人物の作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
・キャラクターの履歴書の作り方ー背景を考えて作品に深みを持たせようー
セリフとト書き
セリフは、登場人物が口にする言葉のことで、物語の中で重要な役割を果たします。セリフは、登場人物の性格や感情、思考を表現するための手段です。セリフを書く際は、登場人物の性格や個性に合う言葉選びを意識しましょう。自然でリアルな言い回しは物語にリアリティを与えます。
冗長でわかりにくいセリフや、世界観や設定を説明するだけの説明セリフに気をつけてください。文章で書くだけでなく、実際に声に出してみることでリアルなセリフが書けます。
ト書きは、登場人物の行動などを具体的に描写する役割です。セリフの合間に挿入され、視覚的な情報を伝えるために使用されます。製作陣はト書きをもとにセットや小道具を準備します。執拗に細かくて長いト書きは避け、簡潔で明確に書くことを心がけてください。
脚本(シナリオ)の上達方法
脚本(シナリオ)が上達するには、次の3つを繰り返し行うことが大切です。
- たくさん書く
- フィードバックを受ける
- 脚本を分析する
たくさん書く
脚本の上達には、たくさんの脚本を書くことが何より重要です。短編から始めて徐々に長編に挑戦するなど、様々なジャンルや形式の脚本を書くことで、執筆技術が向上します。書くことを習慣にできると、モチベーションを維持しやすいです。
フィードバックをもらう
脚本を書いたら他人に読んでもらい、フィードバックを受けましょう。他人の意見や批評を受け入れることで、自分の脚本を客観的に見ることができ、改善点や強みを把握できます。SNSなどを通じた脚本家のコミュニティやワークショップへの参加や、シナリオスクールへ通うこともフィードバックを受ける良い機会となります。
シナリオコンクールへの応募も、フィードバックを受ける良い機会です。うまく行けばプロの脚本家に作品を審査してもらえ、入賞すればプロデビューの可能性もあります。落選しても、評価基準を学ぶことができ、確実にレベルアップにつながるでしょう。
脚本を分析する
優れた映画やドラマの脚本を研究することは、プロの脚本家を目指す上で必要不可欠です。作品を分析することで、プロに必要な作品を客観視する力やストーリーの型が身につくからです。好きな作品やジャンルを重点的に観ることで、自分の書きたい作品のヒントや、斬新なアイデアが得られるかもしれません。
作品分析についての詳しいやり方は、以下の記事で解説しています。
・シナリオ作品を分析する方法は?【『ローマの休日』の実例をもとにわかりやすく解説】
映像化された作品の台本がシナリオブックとして販売されている場合があります。プロの書き方が学べるので、好きな作品や脚本家のものを一冊持っておくと良いでしょう。
おすすめのシナリオブックについては、以下の記事で詳しく解説しています。
・おすすめのシナリオブック10選!ーシナリオ初心者が参考にするべき作品を紹介ー
まとめ
脚本は作品の核となる重要な要素で、演出やストーリー展開を決定づける役割があります。登場人物やセリフ、ト書きなどの要素を適切に組み合わせ、観客が感動する作品を作り上げます。脚本の上達には、たくさんの脚本を書くことや、フィードバックを受けることが大切です。
脚本家のスキルを向上させるために、コンテストへ応募し、作品のフィードバックを受けましょう。優れた映画やドラマを観ることも上達には不可欠です。多くの作品を分析することには、次のようなメリットがあります。
- プロのシナリオの手法を学ぶことができる
- 自作のアイデアや改善点が見つかる
- 作品の幅が広がる
- 自分の書きたいテーマやメッセージがはっきりしてくる
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