織田信長による上洛以降、急速に塗り替えられていく天下の勢力図。第11話では、戦国史上名高い「本圀寺の変」が描かれます。
第11話の見どころは、なんといっても藤吉郎・小一郎兄弟の絶妙なコンビネーションです。商人の町・堺を相手に繰り広げるスリリングな交渉劇から、将軍・足利義昭を救うための決死の防衛戦まで、一瞬も目が離せません。
また、ついに登場する「戦国三大梟雄」の一人、松永久秀と信長の緊張感あふれる対峙も必見!動乱の京を舞台に、兄弟がどのような機転で歴史を動かしていくのか。その詳細を追っていきましょう。
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第11話「本圀寺の変」のあらすじ

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第11話「本圀寺の変」のあらすじを以下に紹介します。
松永久秀の「贈り物」
織田軍が三好三人衆を追い払い、芥川山城を攻略したある日のこと。かつて将軍・足利義輝を殺害した「悪名高き男」松永久秀が信長のもとを訪れます。
久秀は自分のこれまでの悪評を「三好の流言飛語だ」と一蹴。信長に忠誠を誓う証として、天下の名品とされる茶器を差し出しました。信長は彼の図太さを笑い飛ばし、久秀の大和国(奈良県)支配を認めます。
堺への遠征と軍資金
信長はさらなる軍資金を求め、藤吉郎(のちの秀吉)に「堺」へ向かうよう命じました。藤吉郎は、弟の小一郎や竹中半兵衛を連れて商人の町・堺へと乗り込みます。
信長が突きつけた要求は「矢銭二万貫」。法外な金額に、堺の会合衆の一人・今井宗及は猛反発します。しかし、小一郎は機転を利かせました。「二万貫を払うより、鉄砲300挺を買い取らせてほしい。そうすれば商売としても利益が出るはずだ」と提案したのです。
強引ながらもこの商談をまとめた豊臣兄弟は、急いで京へと戻ります。しかし裏では、斎藤龍興が三好三人衆と手を組み、不穏な動きを見せていました。
本圀寺、絶体絶命の危機
永禄12年1月。信長が岐阜へ戻った隙を突き、三好三人衆が突如として京を襲撃します。標的は将軍・足利義昭が滞在する本圀寺(ほんこくじ)。守る幕府軍はわずかでした。
激しい攻防戦が繰り広げられる中、三好軍は寺に火を放とうとします。絶体絶命の危機に駆けつけたのが、藤吉郎と小一郎の兄弟でした。援軍の姿を見た義昭は、必死に手を握り合う兄弟の姿をじっと見つめます。
炎の中の愛と決意
同じ頃、小谷城では浅井長政と市が庭を歩いていました。ふと、信長から贈られた銅鏡が火の中に落ちてしまいます。
燃え盛る火の中に手を突っ込み、痛みに耐えながら鏡を拾い上げる長政。彼は「浅井と織田を結ぶかけ橋を大切にしたい」と市に告げます。夫の深い愛に触れ、市は涙を流しながら長政を抱きしめるのでした。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』第11話「本圀寺の変」の見どころ

松永久秀の「食えない」キャラクター
戦国屈指の梟雄(きょうゆう)として知られる松永久秀が、ついに信長と対峙します。義輝殺害という大罪を背負いながら、悪びれる様子もなく名茶器を差し出す松永久秀の図太さ。信長がその「型破りな器」を気に入り、過去を不問にする一進一退の緊張感あるやり取りが見ものです。
信長は実力主義ですが、同時に久秀の「毒」も承知の上で仲間に引き入れました。この危うい信頼関係が、のちの有名な「裏切り」の伏線となっているのは間違いありません。
小一郎の「商人的」な軍師の才
今回は、武力ではなく「経済」で難局を乗り切る豊臣兄弟の真骨頂が描かれていました。堺の商人・今井宗及に対し、小一郎が「Win-Win(三方良し)」の提案をするシーンは今回の見どころ一つです。「二万貫の支払い」を「鉄砲の買い取り」に変えることで、商人のメンツと実利を立てつつ、信長の軍備を整える手腕が鮮やかでした。
藤吉郎の行動力と小一郎の柔軟な発想が組み合わさることで、織田家の勢力が急速に拡大していることがわかります。小一郎が「豊臣の財布」としての片鱗を見せ始めた重要な局面だと感じました。
本圀寺の変と「義昭の孤独」
今回は歴史的事件である「本圀寺の変」が、ドラマチックな視点で描かれます。三好の猛攻にさらされ、死を覚悟した将軍・義昭。そこへ命懸けで駆けつけた藤吉郎・小一郎兄弟の強い絆。血のつながった兄弟が力を合わせる姿が、寺に入れられ孤独に育った義昭の目にどう映ったのか。その対比が印象的でした。
義昭が呟いた「あの二人……わしのものにできるか?」という言葉は、織田への感謝というよりも、有能な兄弟を独占したいという「執着」を感じさせます。今後の信長と義昭の対立、そして兄弟の板挟みになる展開を予感させます。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』第11話「本圀寺の変」まとめ

絶体絶命の窮地を、藤吉郎と小一郎の獅子奮迅の活躍で切り抜けた本圀寺の変。しかし、この勝利が新たな火種を生むことになります。
命を救われた将軍・義昭は、強い絆で結ばれた豊臣兄弟の才覚を目の当たりにし、二人を「自分の手駒」にしたいという危うい独占欲を抱き始めました。一方、信長との絆を誓った浅井長政の背後にも、不穏な影が忍び寄ります。
次回、第12話。信長が進める「天下布武」は次なるステージへ。しかし、京を追われた三好勢や斎藤龍興の執念は、さらなる波乱を巻き起こします。兄弟の前に立ちはだかる次なる壁とは? 激動の第12話も見逃せません。
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