これからシナリオを書こうとしている方で、
「シナリオって何?」
「どうやって書くの?」
「どうやったらプロになれるの?」
と疑問に思っている方は多いと思います。今回はそんな方々の疑問を解決する記事です。
本記事を読むことで、映画やドラマ、ゲームなど、エンタメ作品を制作する際に欠かせないシナリオについて、初心者でも簡単に理解することができます。
またシナリオ作成に必要なポイントや注意点を押さえることで、より良いシナリオを作成することができます。
・良いシナリオを書くうえで必要なこと
いいシナリオを書くためには、とにかく書くことはもちろん大切です。
しかし、プロの脚本家になりたいのであれば、書くことと同じくらい作品を観ることが大切です。
より多くの作品を観ることで、
- プロのシナリオの手法を学ぶことができる
- 自作のアイデアや改善点が見つかる
- 作品の幅が広がる
- 自分の書きたいテーマやメッセージがはっきりしてくる
といった効果を得ることができます。
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シナリオの基本的な定義と役割
・シナリオの定義
シナリオとは、物語やドラマ、映画、ゲームなどのストーリーを構成するための脚本のことです。シナリオは主に、柱、ト書き、セリフの要素で構成され、登場人物や舞台、ストーリーの流れなどを細かく書き込んでいきます。
・シナリオの役割
シナリオは観客を笑わせたり、泣かせたりと観客の感情を動かすことを最終目的として書かれます。
しかし、それ以前に監督やプロデューサー、俳優などのスタッフが作品を制作する上での指針となります。
そのため、シナリオは簡潔でわかりやすいものでなくてはなりません。
↓シナリオの役割や目的について詳しく知りたい方はこちら↓
シナリオの種類と特徴
シナリオと一口に言っても、映画やドラマなどの媒体によって特徴があり、それに合ったシナリオづくりが求められます。
・映画シナリオ
映画のシナリオは、ストーリーを詳細に書き起こすことが求められます。
登場人物の設定、場面の描写、台詞の内容など、映像化されるすべての要素を含めた詳細な情報が必要です。
映画は時間的な制約があり、短時間で物語を納める必要があるため、ストーリーの構成やテンポなどを考慮しなければなりません。
また、映像化されるため、映像表現を意識した描写が必要になります。
・テレビドラマシナリオ
テレビドラマのシナリオも映画と同様に詳細な情報が必要ですが、エピソードによっては1話完結のものもあるため、ストーリーの構成やテンポ、エピソード間の繋がりなども考慮が必要です。
また、長期シリーズ化する場合は、物語の長期展開を意識したシナリオ作りが求められます。
テレビドラマも映像化されるため、映像表現を意識した描写も必要です。
・ラジオドラマシナリオ
ラジオドラマのシナリオは、映像を持たないため、音声効果を活用することが重要です。
声の表現や、音楽や効果音の使用など、音声による表現が重要となります。
また、ラジオ番組の時間枠が短い場合が多いため、短時間でのストーリー展開を意識したシナリオ作りが必要です。
・ゲームシナリオ
ゲームシナリオは、プレイヤーがキャラクターを操作することによってストーリーが進むため、ストーリー展開の自由度が高くなります。プレイヤーが自分でストーリーを作り上げることもできるため、多岐にわたるストーリー展開を意識したシナリオ作りが求められます。
また、ゲームはプレイヤーが選択肢を選ぶことによってストーリーの展開を変化させることができるため、選択肢によってストーリーが変わるシナリオの作成や、プレイヤーが自分でストーリーを作り上げることができるオープンワールド形式のシナリオ作りも求められます。
また、ゲームは映像や音声だけでなく、ゲームシステムや操作方法などもストーリーに関係するため、ゲームシステムや操作方法を含めたシナリオ作りが必要です。
シナリオの作成手順
シナリオは、映画やドラマ、アニメなどの物語を構成する重要な要素です。シナリオを作成するには、以下の手順を踏むことが重要です。
1 アイデア出し
シナリオを作成する最初のステップは、アイデアを出すことです。
アイデアは、自分の経験や興味、ニュースや本などから得ることができます。
アイデアを出す際には、自由にアイデアを書き出し、それらを整理することが重要です。
2 ストーリーの構成
次に、アイデアをもとにストーリーを構成します。
ストーリーは、冒頭、中盤、結末の3つの部分に分け、それぞれの部分でどのような展開をするかを考えます。
ストーリーを構成する際には、登場人物やシーンを考慮し、ストーリーの流れを整理することが重要です。
3 登場人物の設定
ストーリーを構成する際には、登場人物の設定も重要です。
登場人物は、ストーリーを進める上で重要な役割を担います。
登場人物の設定には、名前、性格、外見、過去などを考慮し、それぞれの人物像を明確にすることが重要です。
4 プロットの作成
ストーリーを構成する際には、プロットの作成も重要です。
プロットは、ストーリーの流れを図にまとめたもので、ストーリーの構成や登場人物、シーン、セリフなどを整理することができます。
5 シーンの設定
プロットが完成したら、それぞれのシーンを細く設定していきます。
シーンは、ストーリーを構成する最小単位です。
シーンの設定には、場所、時間、天気などを考慮し、それぞれのシーンの目的を明確にすることが重要です。
6 セリフの書き方
セリフとは、登場人物が話す言葉を指します。
セリフを書く際には、登場人物の性格や立場、シーンの雰囲気などを考慮し、それぞれのセリフを明確にすることが重要です。
7 最終的な修正
最後に、シナリオの最終的な修正を行います。
修正には、ストーリーの流れや登場人物、シーン、セリフなどを見直し、不要な部分を削除したり、必要な部分を追加したりすることが重要です。
また、文法や表現などもチェックし、読みやすく、分かりやすいシナリオに仕上げることが重要です。
シナリオ作成のポイント
シナリオ作成には、いくつかのポイントがあります。
初心者のうちは何時間も書き続けたシナリオが没になってしまうこともよくあります。
しかし以下で紹介するポイントさえおさえておけば、大きな失敗をすることはなくなるでしょう。
1 シナリオの目的を明確にする
シナリオを作成する前に、作品の目的を明確にすることが重要です。
作品のジャンルやテーマ、ターゲット層などを考慮し、どのようなメッセージを伝えたいのかを明確にすることが必要です。
2 登場人物の心情や背景を考慮する
登場人物の心情や背景を考慮することで、よりリアルな人物像を描くことができます。
人物の性格や過去の経験、目的などを考慮し、それに合わせた行動やセリフを書くことが重要です。
3 シーンの流れを意識する
シーンの流れを意識することで、作品のテンポやリズムを調整することができます。
シーンの始まりや終わり、転換点などを意識し、読者や視聴者を引き込むような展開を作ることが必要です。
4 セリフは簡潔でわかりやすく書く
セリフは簡潔でわかりやすく書くことが重要です。
登場人物の性格や口調に合わせたセリフを書くことで、よりリアルな会話を表現することができます。
5 プロットを作成して全体像を把握する
プロットを作成することで、作品の全体像を把握することができます。
いきなりシナリオを書き始めるのではなく、一度プロットを作成してストーリーの流れや登場人物の関係性、転換点などをまとめ、作品の構成をよく練ることでシナリオ執筆の際の失敗を防ぐことができます。
シナリオ作成における注意点
シナリオを書く際には、いくつかの注意点があります。以下に、シナリオ作成における注意点を詳しく説明します。
1 著作権に注意する
シナリオを書く際には、著作権に注意する必要があります。
他の作品からの引用や、オリジナルのアイデアを盗用することは避けましょう。
また、登場人物や設定についても、他の作品からの影響を受けすぎないように注意しましょう。
2 登場人物の設定やセリフに偏りがないか確認する
シナリオを書く際には、登場人物の設定やセリフに偏りがないように注意しましょう。
特定の登場人物に対して、他の登場人物よりも多くのセリフやシーンを与えてしまうと、バランスが崩れてしまいます。
また、登場人物の設定についても、全体的なバランスを考えながら書くようにしましょう。
3シーンの流れが自然か確認する
シナリオを書く際には、シーンの流れが自然かどうかを確認する必要があります。
シーンの移り変わりが急だったり、ストーリーの展開が不自然だったりすると、視聴者が混乱してしまいます。
シーンの流れを考えながら、ストーリーを構成していきましょう。
4 セリフが長すぎないか確認する
シナリオを書く際には、セリフが長すぎないかどうかを確認する必要があります。長いセリフは、視聴者が飽きてしまったり、理解しきれなかったりすることがあります。セリフは、簡潔で分かりやすく書くようにしましょう。
5 修正を怠らない
シナリオを書く際には、修正を怠らないようにしましょう。
シナリオを書き上げた後、一度放置してから改めて読み直すと、不自然な箇所や誤字脱字が見つかることがあります。
また、他の人に読んでもらって、フィードバックをもらうことも大切です。最終的な修正を怠らず、完成度の高いシナリオを作り上げましょう。
↓シナリオを書くときのコツや注意点について詳しく知りたい方はこちら↓
シナリオ作成におけるツールとソフトウェア
ここではシナリオ作成するうえで必要なものやあると便利なツールやソフトについて紹介していきます。
シナリオを書くときに必要なもの
・紙とペン
手書きでシナリオを書く場合に必要です。最低限これさえあればストーリーを書き残すことができます。
現在はワープロなどでシナリオを書くのが一般的なので手書きでシナリオを書く方は少ないですが、ふとアイデアが浮かんだときに、メモを取る目的で使用している方は比較的多くいます。
・パソコン
紙とペンがあればシナリオを書くことはできます。しかしコンテストに応募するときはデータでしか受け付けてもらえなかったり、クライアントに納品する場合もデータで行うほうがスムーズにやり取りができます。
高スペックのものを買う必要はありませんが、最低限の作業ができるノートパソコンは持っておくと便利です。
・デジタルメモ帳
パソコンだと動作が重かったり、持ち運びに不便といったデメリットがあります。
それらを補い、文章を書くのに特化したものがデジタルメモです。
これを使うことによって、ストレスなく執筆に集中できるのでパソコンが使いづらいと考えている方は検討してみるのもいいでしょう。
シナリオ作成において便利なツール
・Microsoft Word
一般的に知られた有名なソフトです。文書作成に必要な機能充実しており、取り扱いも容易です。
月額1284円かかりますが、コンテストに応募する際やクライアントに納品する際はwordの「.docx」形式が一般的なので、加入しておいたほうがいいでしょう。
・TATEditor
縦書きに最適化されたテキストエディターです。文字や行間隔などを自由に変更できます。macとWindowsどちらにも対応しており、無料で利用できます。
・bear
シンプルで美しいデザインのテキストエディターです。複数のデバイスで同じデータにアクセスできるので共同で作業しやすく、アイデアの保存やタスク管理も可能で、基本的に無料で利用できます。ただしmacとiosのみの対応なので注意が必要です。
・Notion
こちらはbearと似たツールで、WindowsやAndroidでも基本的に無料で利用できます。
・Scrivener
Scrivenerは、シナリオや小説、論文などの長文を書くためのツールです。買い切りで8820円と有料ですが、シーンごとに俯瞰でき、入れ替えや編集などの管理が簡単で、さらにキャラクターのプロフィール、リサーチノートの作成など、書籍制作に必要な機能も豊富に揃っています。
プロになるためのスキルとキャリアパス
ここではプロの脚本家になるために必要なスキルとキャリアパスについて解説します。
シナリオライターに必要なスキルとは?
・創造力
シナリオライターにとって、創造力は最も重要なスキルの一つです。シナリオライターは、物語の世界を創り出すために、独創的なアイデアを生み出す必要があります。また、キャラクターやストーリーの展開など、細部にわたって創造力を発揮することが求められます。
・論理的思考力
シナリオライターは、物語の中で起こる出来事やキャラクターの行動を論理的に考える必要があります。物語の中で起こる出来事が、読者や視聴者にとって納得できるものであるかどうかを判断するために、論理的思考力が必要です。
・文章力
シナリオライターは、物語を文章で表現するために、高い文章力が求められます。文章力が高ければ、読者や視聴者にとってわかりやすく、魅力的な物語を作り出すことができます。
・コミュニケーション能力
シナリオライターは、プロデューサーやディレクター、イラストレーターなど、多くの人と協力して物語を作り上げる必要があります。そのため、コミュニケーション能力が必要です。意見を伝えたり、相手の意見を聞いたりすることができる能力が求められます。
・プレッシャーに強い心
シナリオライターは、制作スケジュールや予算などの制約の中で、物語を作り上げる必要があります。そのため、プレッシャーに強い心が必要です。ストレスに強く、冷静に物事を判断することができる能力が求められます。
プロへのキャリアパス
・脚本の勉強をする
シナリオライターになるには、物語作りに関する知識や技術が必要です。作品を見たり書いたりすることで、物語の構成やキャラクター設定、展開などの基礎的なスキルを身につけることができます。
ひとりよりも、仲間と行うとより効果的です。シナリオを教えている学校に通うことでプロの脚本家からフィードバックをもらえたり、同じ志を持つ仲間と出会うことができます。
・コンテストへ応募する
脚本コンテストへの応募を通じて、脚本の構成やストーリーの展開などを評価してもらうことができます。また、入賞することで業界の注目を集めることができ、仕事へつながる場合もあります。
・制作現場で働く
テレビ局や映画やゲーム、アニメなどの制作会社で働くことで、業界の仕事や制作現場の雰囲気を身近に感じながら、脚本家としてのスキルを磨くことができます。また、キャリアを積むことによってシナリオを書かせてもらえる機・会を得られる可能性も考えられます。
・アシスタントになる
脚本家のアシスタントとして、脚本の構成やストーリーの展開、セリフやシーンの執筆などを手伝いながら、脚本家としての経験を積むことができます。とはいえ簡単になれるようなものではなく、関係性の構築やある程度脚本家としての実績が必要になります。
・活動を発信する
Webや同人、劇団などで作品を発信し、読者や観客からフィードバックをもらうことで経験を積むことができます。また、作品が評価されれば仕事につながる場合もあります。
シナリオライターになるための勉強方法とは?
・書く習慣を身につける
脚本家になるためには、書く習慣を身につけることが重要です。毎日少しずつでも脚本を書くことで、ストーリー構成や登場人物の描写などを磨くことができます。
・フィードバックを受ける
書いた脚本を人に読んでもらい、フィードバックを受けることが大切です。自分では気づかなかった課題点や改善点が見つかることがあります。また、プロの脚本家や業界人にアドバイスをもらうことも良いでしょう。
・脚本を読む
脚本家になるためには、まず多くの脚本を読むことが大切です。自分が好きな映画やドラマの脚本を読み、ストーリー展開や登場人物の描き方、セリフの使い方などを学びましょう。
・映画やドラマの裏側を知る
脚本家になるためには、映画やドラマの裏側を知ることも大切です。業界人のインタビューやメイキング映像などを見ることで、脚本がどのように映像化されるかを学ぶことができます。
また、脚本家や業界人のセミナーなどに参加することで、より実践的な知識を得ることができるのはもちろん、業界の最新情報やネットワークを広げることもできます。
・映像作品を積極的に観る
脚本家になるためには、映像作品を積極的に観ることも大切です。自分が書いた脚本がどのように映像化されるかをイメージすることができます。また、優れた脚本家の作品から学ぶこともできます。
まとめ:シナリオについて詳しく知るには
この記事ではシナリオの定義や役割などの基本的なことから、書き方やプロになるために必要なスキルなどの実践的なことまで解説してきました。
とはいえ、シナリオについてより詳しく知るには、実際に書いてみること、そして多くの作品を観ることに尽きると思います。
特にプロを目指している方は多くの作品を観て、どのような作品が観客に受け入れられるのかを分析し、それを自分の作品に取り入れていく必要があります。
たくさんの作品を観るには動画配信サービスに加入すると便利です。
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