「シナリオブックって何?」
「買うべき?」
「どれを買えばいいの?」
今回はプロの脚本家を目指す方なら必ず一冊は手元に置いておきたい、シナリオブックに関する記事です。
- シナリオブックとは何か
- シナリオブックの必要性
- シナリオブックの選び方と活用法
- おすすめのシナリオブック
・シナリオを学ぶ上で大切なこと
シナリオを上達させるには、シナリオを書くことが1番の近道です。
さらにプロの脚本家になりたいのであれば、書くことと同じくらい作品を観ることが大切になってきます。
より多くの作品を観ることで、
- プロのシナリオの手法を学ぶことができる
- 自作のアイデアや改善点が見つかる
- 作品の幅が広がる
- 自分の書きたいテーマやメッセージがはっきりしてくる
といった効果を得ることができます。
多くの作品を観るなら、動画配信サービスに加入しておくと便利です。
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シナリオブックとは何か?

シナリオブックとは、映画やドラマ、アニメなどの映像作品のシナリオ(脚本)を書籍化したものです。
制作の裏話や作中では使われなかったシーンやセリフを知ることができるため、脚本に興味がある人だけでなく、その作品のファンにも多くの需要があります。
シナリオブックを読むべき理由

これからシナリオを書こうという方や、プロの脚本家を目指している方であれば、せめて一冊はシナリオブックを読んでおくべきです。
その理由は主に2つあります。
・クオリティの高いシナリオが読める
映像化された作品のシナリオが書籍になって販売されるということは、それだけクオリティが高く、大勢に受け入れられた作品であるという証です。
それはある意味シナリオの正解ということであり、そこから学ぶことはたくさんあります。
・映像には映らない柱やト書きを学べる
シナリオブックを読まなくても、映像化された作品を観ればいいのではと思う方もいるかもしれません。
しかし、柱やト書きの表現はシナリオブックでしか読むことができません。
「こう書けばこんな映像になるのか」「この脚本家はこんなト書きを書くのか」などシナリオを読むことでしか学べないことがたくさんあります。
シナリオブックの選び方

「プロのシナリオを読む大切さはわかったけど、何を選んだらいいの?」
そんな方のために、ここではシナリオブックを選ぶ基準について解説します。
・媒体で選ぶ
シナリオブックは、映画やドラマ、アニメやラジオなどの媒体によって形式が多少異なります。
そのため、映画のシナリオを書きたい人は映画の、アニメのシナリオを書きたい人はアニメのシナリオブックを選ぶといいでしょう。
・ジャンルやテーマで選ぶ
自分が書きたいジャンルや興味のあるテーマのシナリオブックを選ぶことでより効果的に学ぶことができます。
単に知識や理解を深められるだけでなく、ジャンルやテーマに特有の設定やストーリーの型を知り、自分の作品に活かすことができます。
・評価で選ぶ
シナリオが書籍化されているというだけでも十分評価されていると言えますが、特に話題になった作品や賞をとった作品には何かしらの理由があります。
人気の理由を分析するという目的で選ぶのもいいでしょう。
・脚本家で選ぶ
脚本家には一貫したテーマを持っていたり、その人の持つスタイルやテクニックがあります。好きな脚本家のシナリオからその人の執筆スタイルやテクニックを学ぶことも有効です。
・自分のレベルで選ぶ
プロのシナリオを読むと力の差に愕然としてしまう方は、自分のレベルに合ったシナリオを選ぶといいかもしれません。
例えば、シナリオを書き始めた方なら同じ仲間のシナリオを読んで参考にしたり、コンテスト入賞を目指している方なら、HPに掲載されている受賞作のシナリオを読んで勉強しましょう。
そうすることで、より身近な感覚で学ぶことができます。
シナリオブックの活用方法

ただ読んでストーリーを追うだけではスキルは身につきません。
そこで、以下ではどのようにシナリオブックを活用すればより効果的にスキルを得ることができるのか解説します。
・映像と見比べる
映像と見比べながらシナリオブックを読むことによって、シナリオが映像になったときのイメージをつかむことできます。
「こういう表現をするとこんな映像になるのか」など、シナリオを映像化する製作陣の気持ちを理解することにもつながります。
・書き写す
特に好きな作品のシナリオは読むだけでなく、手書きやワープロなどに書き写すことをおすすめします。
シナリオを書き写すことで登場人物の細かいセリフや行動に脚本家の意図が存在していることに気が付きます。
おすすめのシナリオブック10選

ここではどんなシナリオブックを選んだらいいかわからない人のために、おすすめ10選を紹介します。
「作品のクオリティ」「読んでためになる」「手に入りやすい」を基準に選びました。
『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』をはじめ、数々の名作を世に送り出す野木亜紀子さんのオリジナルドラマ。
社会問題に向き合う姿勢や一字一句無駄のないセリフやト書きはシナリオのお手本です。
連続ドラマとして完成度の高い作品ですが、1話完結の事件ものとしても楽しめる作品なので、コンクールに応募する方は構成の参考になると思います。
『東京ラブストーリー』『カルテット』をはじめ、長期にわたって第一線で活躍する坂元裕二さんのオリジナル作品。
よくありそうなカップルの出会いと別れを、印象に残るセリフや自然な伏線によって特別なものに仕上げています。
セリフがうまく書けないと悩んでいる方は参考になると思います。
日本だけでなく、世界中の人々を魅了した韓国のロマンスドラマ。
現代版ロミオとジュリエットというコンセプト、魅力的なキャラクター、サスペンスからコメディと笑って泣ける盛りだくさんの作品です。
世界に向けた作品を書きたいと思っている方は必ず読んでおくべきです。
第33回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した生方美久さんによるデビュー後初作品。
本作品はTVer再生回数で歴代最高を記録し、シナリオブックとしては異例の15万部を記録しました(23年2月時点)。
心地良くも綿密に計算されたセリフ詞回しや繊細な心理描写はとても勉強になります。

『白夜行』『天皇の料理番』『義母と娘のブルース』などの脚本で知られる森下佳子さんの手掛けた朝ドラのシナリオ。
半年間通して面白く、1ヶ月通して面白く、1週間通して面白く、1話だけでも面白い、森下さんの構成力が遺憾なく発揮された作品です。
『タイガー&ドラゴン』『あまちゃん』など多く人気作品を手がけた宮藤官九郎さんが同名小説を脚本化した作品。
当時の若者たちの姿をワイルドに描く原作小説と、宮藤さんのコメディセンスが見事に融合した本作品は、伝説のドラマとして現在でも多くの人に人気があります。
『ALWAYS 三丁目の夕日』『コンフィデンスマンJP』シリーズなどを手掛ける古沢良太さんの法廷コメディドラマ。
「クセのあるキャラクターが書きたい」「大どんでん返しがやりたい」という方は古沢さんのシナリオで勉強するといいでしょう。

『野ブタをプロデュース』『すいか』などドラマのシナリオのイメージがある木皿泉さんですが、ラジオドラマのシナリオが書籍化されています。
ラジオドラマを書いてみたいという方は参考にしてみてください。
庵野秀明さんの伝説的アニメ『エヴァンゲリオン』もシナリオを読むことができます。
アニメのシナリオはナレーションやモノローグが多いことが特徴のひとつとして挙げられます。アニメのシナリオに興味のある方はこれを読んで勉強してみてください。
ゲームのシナリオに興味がある方はこちらを読んでみてください。
ゲームのシナリオはプレイヤーの選択肢によって展開が変わるのが特徴です。
この本はメインクエストのセリフを、選択肢による分岐やクエストコンプリート状況の違いによる会話内容の変化なども含めて掲載してあるので参考になると思います。
・おまけ:無料で読める脚本
「読みたいものがない」「お金を出したくない」
そういった方はネットで公開されているシナリオを読むという方法もあります。
こちらのサイトにわかりやすくまとめてありますので、覗いてみてください。
まとめ

今回はシナリオブックに関する内容でした。
映像化された作品をシナリオとして読むことができるシナリオブックは、どれもクオリティーが高く、映像ではわからない柱やト書きの表現を知ることができます。
そのため、これからシナリオを書こうという方やプロの脚本家を目指す方は手元に置いておいて損はないと思います。
とはいえ、シナリオについてより詳しく知るには、実際に書いてみること、そして多くの作品を観ることに尽きると思います。
特にプロを目指している方は多くの作品を観て、どのような作品が観客に受け入れられるのかを分析し、それを自分の作品に取り入れていく必要があります。
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