- 書籍でシナリオについて学びたい
- どの本を選べばいいかわからない
今回はそんな方に向けて、脚本を書いている著者が実際に読んで役に立ったシナリオについて学べるおすすめの書籍を紹介します。
この記事を読めば自分に合った書籍が見つかり、必ずあなたのスキルアップに役立ちます。
ぜひ気になった箇所だけでも読んでいってください。
実際のシナリオが収録されている書籍に関しては別の記事で紹介しているので、シナリオブックをお探しの方はそちらをご覧ください。
・おすすめのシナリオブック10選!ーシナリオ初心者が参考にするべき作品を紹介ー
・シナリオを学ぶ上で大切なこと
書籍でシナリオを学ぶことは大事です。
しかし最も効果的にシナリオを学ぶことができるのはシナリオを書くこと、
そして多くの作品を観ることです。
あなたがプロの脚本家になりたいのであれば、書くことと同じくらい作品を観ることは大切になってきます。
より多くの作品を観ることで、
- プロのシナリオの手法を学ぶことができる
- 自作のアイデアや改善点が見つかる
- 作品の幅が広がる
- 自分の書きたいテーマやメッセージがはっきりしてくる
といった効果を得ることができます。
多くの作品を観るなら、動画配信サービスに加入しておくと便利です。
初心者におすすめなのは作品数No. 1のU-NEXTです。
31日間の無料体験期間があるので、これからシナリオを書きたいと考えている方はひとまず加入してみてください。
おすすめ書籍:初心者向け
ここでは「これからシナリオを書きたいけど、何から始めればいいのかわからない」という初心者に向けた書籍を4冊ご紹介します。
SAVE THE CATの法則
シナリオの書き方に関する書籍は数えきれないほど存在します。
しかし内容は似通ったものも多く、シナリオを書きたいと思っている方がたくさん読んだところで、ただ時間やお金を無駄にするだけです。
そこで初心者がどれか一冊だけ読むとしたらと聞かれたら、この本をおすすめします。
本書はログライン、ストーリー、キャラの作り方などシナリオ初心者に必要な実践的な知識が幅広く解説されています。
特に本書に収録されている構成用テンプレートはストーリー作りに悩む人の助けになると思います。
「最適な入門書が欲しい」という方におすすめの本になります。
素晴らしい脚本を書くためにあなたに必要なワークブック
著者のシド・フィールドはシナリオ講師として国際的に高く評価されており、シナリオを書く者なら一度は聞いたことのある三幕構成を理論化した人物です。
そのため本書はどの本よりも三幕構成について本質的かつ詳細に書かれています。
シドフィールドの脚本術は3冊刊行されていますが、初心者の方はより実践的な内容の本書だけ読めばひとまずは大丈夫です。
「三幕構成について詳しく知りたい」「三幕構成を使ったストーリーを作りたい」と考えている方は必ず役に立つと思います。
3年でプロになれる脚本術
尾崎将也氏は「結婚できない男」「梅ちゃん先生」など数多くの名作を生み出しているだけでなく、脚本スクールの講師として数多くの生徒を持つ先生でもあります。
そんな著者が書いた本書はプロの脚本家になるためには適切なインプットが必要であるとして、作品を分析する方法について詳しく書かれています。
「自分には才能がないのでは?」「効果的なインプットの方法が知りたい」という方はぜひ本書を手に取ってみてください。
ゼロからの脚本術
三木聡、園子温、福田雄一、行定勲、古沢良太など10人の映画監督・脚本家による脚本術がまとめられています。
主にプロット論に焦点が当てられており、どのような企画者やメモからプロットを作ってシナリオにしたかを具体的に知ることができます。
10人いたら10通りの方法論があり、どんなに書き方を学んでも結局は独自のやり方を見つけていくしかないということが身に染みてわかります。
「他人の方法論に縛られすぎていて上手くいっていない」「たくさんの方法論が知りたい」という方におすすめです。
おすすめ書籍:中級者向け
ここでは「脚本を書いて見つかった課題をどう解決すればいいかわからない」といった中級者に向けた書籍を3冊ご紹介します。
「感情」から書く脚本術
本書は「映画は感情を売る商売だ」と断言し、脚本家の仕事は観客の感情を掻き立てることだという主張に基づいて書かれた一冊です。
いくつか作品が書けるようになると観客の気持ちを考えることの重要性がわかってくるでしょう。
本書ではそんな方のために、観る人の感情を揺さぶるためのコンセプト、キャラ設定、構成づくりが実例をもとに解説されています。
「面白い作品が書けない」「何度出してもコンクールに通らない」という方におすすめです。
スクリプトドクターの脚本教室・初級編
著者の三宅隆太氏はスクリプトドクター(脚本のお医者さん)と呼ばれる、脚本の抱える問題を見つけて解決策を提示する仕事をしている方です。
そんな方が書く本書は脚本の直し方、ブラッシュアップ方法について知ることができます。
「脚本の直し方がわからない」「自分の作品をもっと良くしたい」という方におすすめです。
より専門的なことが知りたい方は中級編もどうぞ。
野沢尚のミステリードラマは眠らない
本書は『眠れる森』などミステリードラマを得意とした著者がドラマ脚本術に語った一冊です。
実際に映像化されたドラマの発想からプロット、箱書き、シナリオが収録されているのが大きな特徴で、著者の解説と併せてプロの脚本家の創作手順を具体的に知ることができます。
「プロット・箱書きの書き方が知りたい」「プロの創作過程が知りたい」という方におすすめです。
おすすめ書籍:ゲーム・アニメシナリオ向け
ここではドラマや映画より「ゲームやアニメのシナリオに興味がある」という方向けの書籍を3冊ご紹介します。
ゲームシナリオの書き方
ロールプレイングゲームやアドベンチャーゲームなどシナリオが重視されるゲームで、魅力的な物語を書くためのノウハウを体系立ててやさしく解説されています。
ゲームシナリオライターを目指す方や、ひと味違うシナリオを書きたい方におすすめの一冊です。
アニメーションの脚本術
アニメ界の第一線で活躍する脚本家たちの創作メソッドが学べます。
アニメシナリオがどのように作られているのか、演劇やテレビドラマのシナリオの場合とどう違うのかなど、アニメのシナリオを書こうと考えている方にとって参考になる一冊です。
映画 プロメア脚本集
本書はアニメ映画「プロメア」の初稿、改訂稿、決定稿が収録され、それをもとに著者が創作の裏話を解説しているのが特徴です。
「アニメのシナリオが読みたい」「アニメシナリオの制作過程が知りたい」という方におすすめです。
書籍でシナリオを学ぶときの注意点
・ノウハウコレクターにならない
書籍でシナリオについて学ぶことは、実際にシナリオを書くうえで役に立ちます。
しかし書籍で勉強していくうちに、いつしか知識を得るだけで満足してシナリオを書かないノウハウコレクターになる方が多くいます。
まずは入門書を一冊手に入れるだけで十分です。それを参考にシナリオを書き始めましょう。
書いたシナリオは必ず上手くいきません。何かしらの課題が生まれます。
その課題を解説することで、あなたは成長し、プロの脚本家へ近づいていくのです。
その課題を解決するための手段として、書籍を利用するように心がけてください。
まとめ
今回はシナリオ学習に役立つおすすめの書籍と、書籍で学ぶ際の注意点を紹介しました。
自分のレベルや書きたいジャンルに合わせた書籍を選ぶことで、効率的にシナリオについて学ぶことができます。
ただし、知識を得るだけで満足せずに、必ず自分作品に生かすよう心がけましょう。
これからシナリオを勉強しようとしている方へ
当サイトではシナリオについて学ぶ方に役立つ記事を書いています。
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