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【決定版】シナリオコンクールの対策方法ーコンクールで勝ち残る秘訣を全て公開ー

シナリオ

「シナリオコンクールに応募した方がいい?」

「コンクールで勝ち残るためにはどうしたらいい?」

今回はそんな方に向けてシナリオコンクールについて解説します。

この記事でわかること
  • シナリオコンクールとは何か
  • シナリオコンクールに応募するメリット
  • 応募する際の注意点
  • コンクールで勝ち残るために必要なこと
  • コンクール以外でプロになる方法

・シナリオコンクールで賞を獲るために必要なこと

シナリオコンクールで賞を獲る最も効果的な方法は、多くの作品を観ることです。

コンクールで賞を獲ってプロの脚本家になりたいのであれば、書くことと同じくらい作品を観ることは大切になってきます。

より多くの作品を観ることで、

  • プロのシナリオの手法を学ぶことができる
  • 自作のアイデアや改善点が見つかる
  • 作品の幅が広がる
  • 自分の書きたいテーマやメッセージがはっきりしてくる

といった効果を得ることができます。

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シナリオコンクールとは?

まずはシナリオコンクールの基本をおさらいします。

シナリオコンクールとは、脚本(シナリオ)のアイデアやストーリー、展開などを競うコンテストのことです。

一般的に映画やドラマ、アニメ、漫画など様々なジャンルがあり、参加者は決められたテーマや条件に基づいてシナリオを書き、審査員がそれを評価します。

審査員には、業界関係者や著名な脚本家、映像作家などが参加することがあります。

映像制作会社や出版社、映画祭などが主催することが多く、参加方法や応募条件はコンクールによって異なります。

初心者でも参加できるコンクールも多く、プロの脚本家になるための登竜門になっています。

シナリオコンクールの種類

初心者でも参加できる主なコンクールは以下の通りです。

(情報に変更がある場合もありますので、応募の際は各公式サイトで確認してください。)

大会名主催応募枚数応募条件賞金映像・作品化
創作テレビドラマ大賞日本放送作家協会50~55枚(400字詰め)海外ロケが必要なものや時代劇は不可大賞50万円
佳作2編各10万円
あり
フジテレビヤングシナリオ大賞フジテレビ50~65枚(400字詰め)自称35歳以下、プロの脚本を目指すこと大賞500万円
佳作数編各100万円
あり
TBS連ドラ・シナリオ大賞TBSテレビ60枚以内(400字詰め)連続ドラマの第1回の脚本(1クール全体のあらすじも必要)大賞200万円あり
テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞テレビ朝日①100枚、②25~50枚、③100枚(400字詰め)大賞500万円
優秀賞100万円
橋田賞新人脚本賞橋田文化財団60~65枚(400字詰め)入賞100万円
佳作1~3編各20万円
WOWOW新人シナリオ大賞WOWOW70~90枚(400字詰め)大賞500万円
優秀賞3編各100万円
あり
ドラマ甲子園フジテレビ50~65枚(400字詰め)高校生あり
主なシナリオコンクール一覧

シナリオコンクールに応募すべき理由

「自分の作品を評価されるのが怖い」「もう少しスキルアップしてから応募しようかな」とコンクールに応募することをためらう方も多いと思います。

結論から言うと、プロの脚本家を目指すならコンクールに応募するべきです。

なぜなら、コンクールに応募することで失うものはなく、逆に得ることがたくさんあるからです。

以下でその理由を詳しくお伝えします。

賞金や作品の映像化

コンクールで入選や大賞を取ると賞金が手に入ります。大手制作会社が主催するコンクールの500万円という賞金はとても魅力的です。

さらにコンクールによっては受賞作の映像化が約束されているものもあり、自分の作品が映像になるという経験は脚本家としての大きな自信に繋がるでしょう。

業界関係者との交流

コンクールの授賞式には業界の関係者も出席します。

入選し式に出席すれば、直接プロの目線で意見をもらえたり、業界ならではの生きた情報を手に入れることができます。

大賞じゃなければ仕事が来ないというイメージがあると思いますが、こういった交流をきっかけに仕事につながる場合もあります。

スキルアップできる

コンクールに応募する最大の目的は自分の実力を知るためです。

たとえ一次審査で落ちたとしても、それが今の実力だと受け止め、弱点や改善点を見つけることで自己成長につながります。

初心者のうちは自分の作品が他人に評価されるのが怖いと感じるかもしれません。

しかし最初から名作が書ける人は存在しません。

プロを目指すのであれば、早いうちから自分の実力を知ることが最速でプロになるための近道です。

シナリオコンクールに応募する際の注意点

コンクールに応募する際、注意しなければならないことがあります。

作品の出来以前の話なので、必ず徹底するように気をつけてくださいね。

応募資格や応募条件の確認

コンクールに応募する前に自分に応募資格があるのか、作品は応募条件を満たしているのか確認しましょう。

当たり前に思えるかもしれませんが、審査員の方に話を聞くと、400字詰め50〜65枚という規定なのに30枚しかなかったり、100枚もあったりする作品を割合多く見かけるとのことでした。

当たり前のことですが、規定外の作品は選考対象外になります。

「ちょっと期日が遅れてもいいじゃん」「面白ければ何枚でもいいでしょ」という浅はかな考えは捨てましょう。

誤字脱字

作品を応募する前に誤字脱字がないかもしっかりチェックしましょう。

とはいえ人間のやることですから、ひとつやふたつ誤字や脱字があるのは仕方ないことかもしれません。

しかし1ページ目から誤字があったり、登場人物の名前を間違えるということは、審査員に「作者はこの作品に大した思い入れがないんじゃないか」と悪い印象を与えてしまいます。

誤字脱字は事前に第三者にチェックしてもらったり、自分でも応募直前まで何度もチェックし、限りなくゼロになるよう努めましょう。

シナリオコンクールの審査に通るためのポイント

「どんな作品が審査に通るの?」「最低限抑えるポイントは?」という疑問をお持ちの方もいると思います。

審査を通過する基準は、正直なところ審査員によって異なるため、はっきりとしたものはありません

しかし、一次審査で落とされないために最低限抑えておくべきポイントはいくつか存在するので、以下でそれぞれお伝えします。

テーマやメッセージがはっきりしている

テーマやメッセージは作品の核となる最も大事な要素で、後に挙げる2つのポイントにも関わってきます。

初心者にありがちな失敗として、伝えたいことや書きたいものを全部ひとつの作品に詰め込んでしまうというものがあります。

受け手になって考えればわかることですが、テーマがいくつもあったり、反対にテーマが曖昧な作品は「複雑でわかりづらい」「何が言いたいのかわからない」という印象を与えます。

テーマやメッセージはひとつに絞り、それを軸にストーリーを進めていくことでひとつの作品としてまとまりが生まれます。

主人公がはっきりしている

「主人公がたくさんいる」「書いているうちに主人公が変わる」というのもよくやってしまう失敗です。

ほとんどの観客は主人公に感情移入して作品を観ます。

なので主人公がわからないと観客は誰に感情移入すればいいのか戸惑ってしまい、つまらないと感じる原因になります。

主人公が定まっていないのは、テーマやメッセージがはっきりしていないことに原因がある場合がほとんどです。

そんなときはもう一度テーマについて考え直すことで改善するかもしれせん。

結末がはっきりしている

またまた初心者によくある失敗として「真相は闇の中……」「次回へ続く」的な、結末を曖昧にするものがあります。

あなたがもし、結局犯人がわからないミステリーを読まされたらどう感じますか? 

わたしなら「今までの時間を返せ」と怒るでしょう。

シリーズものの作品でない限り、ストーリーの結末は必ず必要です。

結末は作者のメッセージが込められているものが多いです。

そのため結末が曖昧になってしまう原因も、テーマに対するメッセージが曖昧であるか、テーマ自体が曖昧である可能性が高いです。

結末が曖昧にならないコツとしては、結末はシナリオを書きながら考えるのではなく、書く前に決めておくのがおすすめです。

より詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください↓

【設計図を作ろう】シナリオを書くとき絶対におさえておくべき3つのこと

シナリオコンクールで上位を目指すために必要なこと

「一次審査は通るようになったけどなかなか最終審査に残れない」というような方に向けて、ここではコンクールでより上位になる確率を上げるために必要なことを解説します。

過去の受賞作から傾向を分析する

コンクールの公式サイトには昨年の受賞作のシナリオが掲載されていることが多く、コンクールごとにまとめてくれているサイトもあります。

応募したいと考えているコンクールの受賞作を読んで、ストーリーの特徴や審査員が重要視しているポイントなどを分析し、自分の作品に生かしましょう。

新しいアイデアを取り入れる

審査員はコンクールでこれからプロの脚本家として活躍できる人材を探しています。

そのため面白い作品を書ける人も必要ですが、それと同じくらい新しい作品を書ける人材を求めています。

作品の設定、キャラクター、テーマやメッセージのどれかに新しさがあると、多少作品のクオリティーが低くても「次の審査に通してみるか」という考えになります。

新しいアイデアを閃くには日頃から多くの作品を観て、様々な事柄に関心を持つ必要があります。

意外なものどうしを掛け合わせることで、新しいものが生まれることもあります。

フィードバックをもらう

思いついたアイデアや書いたシナリオを誰かに見せて意見をもらいましょう。

アイデアを誰かに話すことで思考がクリアになり、シナリオを読んでもらうことで自分では気づかなかった改善点や発見が得られます。

特にシナリオはプロの脚本家でも一度書いて完成ということはなく、何度も書き直しをしてブラッシュアップさせます。

オリジナリティを出す

コンクールにはあなたの他にも大勢の人々が応募しています。

その中であなたの作品が審査員の目に留まるには「新しさ」の他に「オリジナリティ」が必要です。

とはいえ、オリジナリティはそう簡単に見つかるわけではありません。

むしろ自覚できるようなものではなく、たくさんの作品を書いていくうちに自然と表れてくるものなのかもしれません。

そこでオリジナリティを見つけるためのひとつの手段として、「自分が大切にしていること」「自分の書きたいもの」について深掘りして言語化してみることをおすすめします。

以下の問いに向き合うことが、結果として自分のオリジナリティにつながると思います。

  • 生きる上で大切にしていることは何か
  • どんな作品に惹かれるのか/それはなぜか
  • 自分の作品をどんな人に読んで欲しいか/その人にどうなって欲しいか

シナリオコンクール以外でプロになる方法

コンクールで成績を残せる人は限られています。

ではそれ以外の人はプロになれないかというと、必ずしもそうとは限りません。

ここではコンクール以外の方法でプロになる方法を紹介します。

作品を発信する

シナリオをサイトにアップする、劇団を立ち上げる、映像作品を撮るなど、作品を発信することで、それに興味を持った業界関係者から仕事をもらえるケースもあります。

現在はネットを利用すれば簡単に自分の活動や作品を発信できます。

作品のフィードバックをもらうことでスキルアップにもなるので、万人におすすめできます。

コネや人脈を利用する

業界関係者とのつながりによって脚本の仕事がもらえる場合もあります。

とはいえ、知り合いに業界の人がいない人がほとんどだと思います。

そういう方は日常的にSNSで交流したり、業界内のイベントやセミナーなどに積極的に参加することで接点を持つことができます。

ただし、しつこくメッセージを送ったり、過度な営業をするといった失礼な態度は避けましょう。

一方的に求めるのではなく、相手の立場や時間に十分配慮して関係を築きましょう。

作品を持ち込む

テレビ局や制作会社に作品や企画を持ち込み、もしそれが気に入られれば、仕事につながる場合もあります。

しかし業界の方は多忙のため、基本的に取り合ってくれないものと考えてください。

この場合もきちんと事前にアポを取り、相手に失礼のないように接しましょう。

実際、「最近シナリオを書き始めました!」という初心者よりも「コンクールで最終選考に残った」など実績があるほうが話を聞いてくれやすいです。

なので初心者の方はまずは作品づくりに注力し、ある程度実績を積んでから持ち込みを検討するほうがいいと思います。

まとめ

日本では数々のシナリオコンクールがあります。

シナリオコンクールで成績を残すことで、プロの脚本家への道が開けます。

たとえ落選してしまっても、自分の実力を知ることはスキルアップにつながるので、まずはコンクールに作品を応募してみることをおすすめします。

コンクールに応募する際は応募要項をよく読み、作品の誤字脱字に気をつけましょう。

応募する作品を書く際は作品のテーマとメッセージをはっきりさせるよう意識しましょう。そうすることで主人公や結末もはっきりし、作品にまとまりが生まれます。

コンクールでより上位を目指すためには、過去の受賞作を読んで傾向を分析した上で、新しいアイデアオリジナリティを作品に取り入れることが大切です。

コンクールで賞を獲る以外にも、自分で作品を発信したり、人脈を利用したり、作品を持ち込んだりすることでプロの脚本家になる方法はあります。

しかし、どれもある程度の実績がないと難しいのが現実です。初心者はまず作品を発信しながらコンクールに挑戦して、実績を積むことをおすすめします。

これからシナリオを勉強しようとしている方へ

当サイトではシナリオを学ぶ方に役立つ記事を書いています。

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