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初心者でも面白い脚本を書く方法を教えます
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【脚本が完成しない】とりあえず60%の完成度でいいから誰かに読んでもらおう

シナリオ

みなさんこんにちは、ムービー3分クッキングの時間です。

初心者の方から、

納得のいく脚本が書けずに困っています……

という悩みをよく聞きます。

わたしも初心者の頃は登場人物のセリフひとつにこだわって、コンクールの締切に間に合わないという経験をしたので気持ちはめちゃくちゃわかります。

そんなわたしからみなさんにできるアドバイスは、

完成度が低くてもいいから最後まで書いて人に見てもらおう

ということです。

この考え方があるかないかで上達するスピードは格段に変わります。

以下でその理由について深掘りしていきます。

まず、脚本が完成しないのはあなたが無能だからではありません

ネットやあなたの周りにものすごい速さで何作も書いてコンクールに応募している人がいたり、

それによって結果を出している人を見ると「自分には能力がないんだ」と思う人もいるかもしれませんが、

そんなことは絶対にありません。

  • より良い作品を書きたい
  • 完璧を目指したい
  • 人に読まれて恥ずかしくないものを出したい

そういった気持ちは素晴らしいことです。

失敗を恐れずガンガン前進する人と石橋を叩いて渡る人に優劣はなく、単に個性や資質の問題です。

ですが作品を書き終えないことにはコンクールに応募することも、人から意見をもらって直すこともできないこともまた事実です。

なので、上達してプロになりたい!と思うのであれば、

60%の作品でも書き終える

ということをやってみてほしいです。

とりあえず60%の完成度でいい3つの理由

その理由は3つです。

  •  人に意見をもらうことの方が大事
  •  脚本は直しながら完成に近づけるもの
  •  今の100%は未来の50%かもしれない

それぞれ解説していきます。

人の意見をもらうことの方が大事

初心者の方は自分の納得のいく作品を書くことに全神経を注ぎがちです。

確かにそれは悪いことではありません。

ですが、そもそも脚本とは誰のためにあるんでしょうか。

脚本は観客を楽しませるためにあります。

自分の作品を完成させようという気持ちが強くなるほど、観客が面白いと感じるかという目線はなくなっていきます。

なので早いうちから誰かに意見をもらった方がいいんです。

自分では観客のことを意識して書いているつもりでも、他人から意見をもらうと意外な反応があるものです。

  • 自分はイマイチだと思っても誰かにとっては面白かったり
  • 自分は面白いと思っても誰かにとってはイマイチだったり

こういうことはよくあります。

まずは勇気を出して自分の作品を読んでもらうだけでも、初心者の方にとっては大きな学びになると思います。

脚本は直しながら完成させていくもの

初心者のよくある勘違いとして、

プロの脚本家は書き直しをしない

というものがありますがそれはむしろ逆で、プロの脚本家の方が書き直しをします

小説と違い脚本は一つの映像作品を作るためにプロデューサー、監督、俳優など大勢の人が関わっています。

脚本家はまず書き上げた脚本を見てもらい、それぞれの意見を取り入れながら完成に近づけていきます。

脚本は「できた〜!」と思って完成ではなく、それは「始まり」にすぎないんです。

「わたしはプロじゃないもん!」

と開き直らずにみなさんも早い段階で人に見てもらって、そこから徐々に完成に近づけていけばいいんです。

今の100%は未来の50%かもしれない

初心者の方は書けば書くほど上達していきます。

私が3年前に初めて書いた作品を読み返して見ると、

めちゃくちゃヒドイ出来です。

テーマもよくわからないし、セリフも説明的です。

でも当時は適当に書いているつもりはなく、これが真剣に面白いと思っていました。

しかも書くことに慣れていなかったので今よりも時間がかかっていました。

つまり何が言いたいかというと、

未来のあなたは今のあなたより面白い作品を短い時間で書けるようになっている

ということです。

なぜなら書くうちに

  • 書くことに慣れてくる
  • 脚本の知識が増えている
  • 客観的な視点が養われてくる

からです。

今100%の力で書いた作品が、10作書いてから振り返ってみると50%以下の力で書けるようになっているなら、どんどん書いて上達してからこだわった作品を書く方が良いですよね?

特に初心者のうちは60%の作品を100%にする時間があるなら、60%の作品をもう一つ書いた方が上達します。

初心者の執筆サイクル
  1. 60%の作品を人に見てもらう
  2. ある程度直してコンクールに出す(もしくは寝かせておく)
  3. 次の作品を書く
  4. 昔の作品を読み返して手を加える

初心者の方はこのサイクルを試してみてください。

自分の脚本を読んでくれる環境をつくる

ここまで読んでいただいた方はお分かりだと思いますが、

脚本を書いていく上で自分の脚本を読んでくれる人の存在はとても大事です。

  • 映画やドラマ好きの友人
  • SNSのコミュニティ
  • シナリオ学校の先生や生徒

周りにそういった人がいればいいんですが、もし

「友達もいないし学校に行くお金も勇気もないよ〜! 誰か助けて〜!」

という方はわたしができる限り力になるので問い合わせフォームTwitterに連絡ください!

ムービー3分クッキングではみなさんがいち早く初心者を脱出するための情報を発信していきます。

そのほかにも脚本に関する質問や仲間も募集しています。

ゆくゆくはみんなで脚本前のアイデアを相談したり、面白い映画やドラマの情報とかを交換しながら大きくしていけたらと思っています。

以上、最後までお付き合いありがとうございました!

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