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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第10話「信長上洛」|あらすじや見どころをネタバレ解説

ドラマ

「天下布武」への第一歩。信長が動けば、歴史が動く。

ついに織田信長が京の都へと足を踏み入れます。第10回「信長上洛」では、弱小大名から天下人候補へと駆け上がる信長の圧倒的なカリスマ性と、その裏で暗躍する藤吉郎・小一郎兄弟の「人心掌握術」が鮮やかに描かれます。

なぜ信長は、誰もが欲しがる「副将軍」の座を蹴ったのか? そして、政略結婚によって結ばれた浅井家との同盟は、どのような波乱を含んでいるのか? 戦国史の大きな転換点となった、スリルあふれる上洛劇を徹底解説します。
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この記事には作品のネタバレを含みます

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第10話「信長上洛」のあらすじ

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第10話「信長上洛」のあらすじを以下に紹介します。

岐阜城への使者

時は永禄10年(1567年)。 織田信長は居城を稲葉山城へ移し、地名を「岐阜」と改めました。 そこへ、一人の男が訪ねてきます。 明智十兵衛光秀です。 光秀は足利義昭の使者として、信長に「義昭を奉じて上洛(京都へ行くこと)してほしい」と依頼します。

当時、将軍・足利義輝が暗殺され、室町幕府は危機に瀕していました。 信長はこの申し出を快諾します。 「必ずや義昭様を京へお連れし、天下布武を成し遂げてみせる」信長はそう力強く宣言しました。

天下布武の誓い

信長が掲げた「天下布武」。 それは武士の力で世に秩序を取り戻すという決意でした。 藤吉郎(後の豊臣秀吉)も、この壮大な目標に胸を躍らせます。

しかし、上洛への道は険しいものでした。 行く手には、近江を支配する六角家や、信長と敵対する浅井家が立ちはだかります。 そこで信長は、妹の市を浅井家の当主・長政に嫁がせ、同盟を結ぶという策を講じました。

婚礼の宴と進軍

永禄11年。近江の小谷城で、市と長政の婚礼が華やかに執り行われました。 しかし、信長はこの祝宴を自分の初陣のように捉え、厳しい表情を崩しません。 一方、柴田勝家は、どこか不穏な空気を感じ取っていました。

同年9月。信長はついに足利義昭を奉じて進軍を開始します。 徳川家康や浅井長政の軍勢も加わり、その数は6万に膨れ上がりました。圧倒的な武力を前に、敵対勢力はわずか数日で敗退。 信長は、一ヶ月もかからずに京の都へとたどり着いたのです。

京の都での策略

念願の上洛を果たした信長でしたが、京の町には戦の傷跡が深く残っていました。 町人たちは、織田軍を冷ややかな目で見守ります。 そんな中、藤吉郎と小一郎(後の豊臣秀長)は、町中に銭をばらまきます。「新しい将軍様からの祝いじゃ!戦は終わったぞ!」 彼らの底抜けの明るさは、沈んでいた都に活気を与えていきました。

義昭との深い溝

足利義昭は、ついに室町幕府の第15代将軍に就任します。 義昭は信長の功績を称え、「副将軍」の位を与えようとしました。しかし、信長はこれをあっさりと辞退します。

異例の辞退に、義昭は戸惑いを隠せません。 「信長の真意は何なのか?」 義昭の胸に、一抹の不安がよぎります。 一方、信長はすぐさま各地の有力大名たちに書状を送りました。「ただちに上洛し、将軍に挨拶せよ」 この呼びかけに応じるかどうかで、誰が味方で誰が敵かを見極めようとしたのです。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第10話「信長上洛」の見どころ

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第10話「信長上洛」の見どころを以下で解説します。

信長の「天下布武」と戦略の転換

今回の最大の見どころは、信長が単なる一地方の大名から「天下」を意識した指導者へと脱皮する姿です。居城を「岐阜」と改め、足利義昭を奉じて上洛を決意する場面は、物語のスケールが一気に広がる瞬間です。

信長が義昭の誘いに乗ったのは、単なる忠義ではありません。将軍の権威を「看板」として利用することで、敵対勢力を「朝敵(公の敵)」にするという、高度な政治的リアリズムが透けて見えます。

お市の方の「政略結婚」と浅井同盟

信長の妹・お市の方が浅井長政に嫁ぐシーンは、物語に華やかさと同時に非情さを加えます。絶世の美女とされる市を差し出してまで、北近江の浅井家と手を組む。これは上洛ルートを確保するための絶対条件でした。

婚礼の宴で信長が「初陣」のような厳しい表情をしていたのは、これが単なる祝い事ではなく、失敗の許されない軍事作戦の一環だったからでしょう。市もまた、織田家のスパイとしての覚悟を背負わされていたとも考えられます。

豊臣兄弟(藤吉郎・小一郎)の「人心掌握術」

殺伐とした武力制圧が続く中で、主人公兄弟が京の町で行った行動は異彩を放っています。銭をばらまき、町人を笑顔にするパフォーマンス。信長が「武力」で圧倒する一方で、藤吉郎と小一郎は「経済と心理」で都を味方につけようとしました。

信長が町人から冷ややかな目で見られていたのに対し、藤吉郎たちは「平和が来た」と錯覚させるほどの演出を行いました。この「愛嬌」と「実利」の使い分けこそが、後の豊臣政権の礎となる彼らの真骨頂と言えます。

義昭と信長の「静かなる対立」

ラストシーンで描かれる、副将軍の座を拒否する場面は、今後の波乱を予感させます。恩賞として与えられる最高の地位を、信長はあっさりと捨てます。

信長は「幕府の家臣」になることを拒みました。これは、彼が義昭を同等のパートナー、あるいは自分の計画の一部としか見ていないことの表れです。義昭が感じた不安は、後の「信長包囲網」へと繋がる決定的な亀裂の始まりだったと言えるでしょう。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第10話「信長上洛」まとめ

圧倒的な武力で上洛を果たした信長でしたが、そのやり方は多くの火種を生みました。将軍・義昭との間に生じた「副将軍辞退」という名の決定的な亀裂、そして冷ややかな視線を送る京の町衆。藤吉郎たちの機転で一時的な活気を取り戻したものの、真の天下静謐(せいひつ)への道はまだ遠く険しいものです。

物語は、次なる局面へと突入します。 第11回、待ち受けるのは「本圀寺(ほんこくじ)の変」。 信長が京を離れた隙を突き、三好の残党が将軍・義昭を急襲します。この絶体絶命の危機に、藤吉郎と小一郎はどう立ち向かうのでしょうか。

信長が各地の大名へ送りつけた「踏み絵」ともいえる書状が、さらなる争いの連鎖を招くことになります。
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