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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第3話「決戦前夜」|あらすじや見どころを徹底解説

ドラマ

ついに舞台は尾張の拠点・清須へ! 『豊臣兄弟!』第3話では、故郷を飛び出した小一郎と藤吉郎が、戦国史上最大の激戦の一つ「桶狭間の戦い」の渦中へと巻き込まれていきます。 父の仇、信長の沈黙、そして歴史を変える「雨」の予言——。農民だった兄弟が、いかにして天下人の懐へと入り込んでいったのか。この記事では、物語が大きく加速する注目のエピソードを振り返ります。
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この記事には作品のネタバレを含みます

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第3話「決戦前夜」のあらすじ

清須での新たな生活

故郷を後にした小一郎(秀長)と藤吉郎(秀吉)、そして幼馴染の直の一行は、ついに清須の地に足を踏み入れます。直は藤吉郎の計らいで浅野家の侍女として仕えることになり、兄弟二人の新たな生活が始まりました。

動き出す運命と父の仇

藤吉郎は、かつて父・弥右衛門が戦で深手を負い、命を落とすきっかけとなった因縁の相手が、織田家の家臣である城戸小左衛門であることを小一郎に明かします。藤吉郎は密かに仇討ちの機会を狙っていました。

一方、時代は大きなうねりを見せていました。駿河の強国・今川義元が大軍を率いて尾張へ侵攻を開始。織田家内では籠城か迎撃かで激しい議論が交わされますが、当主・織田信長は沈黙を貫き、酒宴を開くなど不可解な行動をとります。

信長への接近と「草履」の機転

主君の真意が見えず焦る藤吉郎は、小一郎と共に信長への接触を試みます。そんな中、二人は偶然にも城戸が脱ぎ捨てた草履を見つけ、藤吉郎は嫌がらせのためにそれを盗もうとします。それを止めようと小一郎が揉み合っているところへ信長が現れます。

厳しい追及を受ける二人でしたが、藤吉郎は懐から信長の草履を取り出し、自分の体温で温めていたと機転を利かせます。さらに、農民としての経験から「間もなく雨が降る」と予見し、雨を待つべきだと進言。

信長はこの無礼な振る舞いに激昂しますが、直後に小一郎の予想通り雨が降り始めたことで、運命の歯車が回り出します。

出陣の時

今川軍が織田方の砦を次々と落としているという急報が届くと、信長はついに「出陣」を宣言。雨上がりの月夜の下、藤吉郎から刀を託された小一郎は、戦への恐怖を抱えながらも、兄と共に激動の戦場へと身を投じる覚悟を決めるのでした。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第3話「決戦前夜」の見どころ

第3話「決戦前夜」は、物語が大きく動き出す転換点です。特に注目すべき見どころは以下の3つです。

  • 「草履取り」の伝説が生まれる瞬間
  • 農民の知恵が「予言」に変わる
  • 小一郎の葛藤と「覚悟」

「草履取り」の伝説が生まれる瞬間

誰もが知る「秀吉が信長の草履を懐で温めた」という有名なエピソードが、本作ならではの解釈で描かれています。単なる忠誠心からではなく、「仇討ちのために城戸の草履を盗もうとして、信長に見つかりそうになった窮地を脱するための機転」として描かれている点が非常にユニークです。

藤吉郎のしたたかさと、小一郎との兄弟連携が光るシーンになっていると感じました。

農民の知恵が「予言」に変わる

侍たちの軍議が紛糾する中、小一郎が「とんびの飛び方」や「雲の様子」から雨を予見する場面も重要です。武士の論理ではなく、地に足のついた農民としての経験が、天下人・信長を動かす。エリートではない兄弟が、自らのルーツを武器に歴史の表舞台へ食い込んでいくカタルシスを感じられます。

小一郎の葛藤と「覚悟」

兄・藤吉郎が野心に燃える一方で、小一郎は常に慎重で、戦の非情さを冷静に見つめている様子が印象的でした。縁起が悪いと拾った刀を渡す兄に戸惑う姿は、兄への不信感が表れています。故郷へ帰ろうとする直の言葉に揺れる姿は、小一郎の平和に対する未練を感じました。

こうした葛藤を乗り越え、最後に刀を腰に差して藤吉郎を見据えるシーンは、「豊臣の補佐役」として生きる覚悟が表れているように思います。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第3話「決戦前夜」で描かれる歴史的史実

圧倒的な戦力差:今川義元の尾張侵攻

史実において、駿河の巨大勢力・今川義元は、25.000(一説には45.000)という圧倒的な大軍を率いて織田領の尾張へ進軍しました。これに対し、迎え撃つ織田信長の軍勢はわずか2000〜3000ほど。 清須城内が「籠城か、打って出るか」と激しい議論で紛糾します。信長が沈黙の後に宴を開いて「敦盛」を舞ったというエピソードは、当時の緊迫感を伝える有名な史実に基づいています。

ドラマ独自の視点:豊臣兄弟の関わり

ドラマの第3話では、この歴史的大事件の中に小一郎(秀長)と藤吉郎(秀吉)が深く関わりますが、ここは本作ならではのドラマチックな脚色が加えられています。

  • 兄弟の参戦について: 史実では、藤吉郎はこの時期すでに信長に仕えていたとされますが、具体的な活躍を記した一次史料は乏しく、弟の小一郎に至っては、この段階ではまだ武士として合流していなかったというのが通説です。
  • 父の仇・城戸小左衛門: 劇中の重要人物である城戸小左衛門との因縁や仇討ちの物語は、ドラマを盛り上げるための創作です。これにより、単なる「国同士の戦い」に「兄弟の個人的な決意」という深みが与えられています。

「草履温め」と「雨の予言

秀吉の代名詞とも言える「信長の草履を懐で温める」エピソード。これは江戸時代の逸話集(『太閤記』など)にある有名な伝承ですが、本作ではそれを「城戸への嫌がらせで盗もうとしたところを見つかり、とっさに嘘をついて切り抜けた」という非常にユニークな解釈で描いています。

また、信長が出陣を決断するきっかけとなった「豪雨」は実際にあったと記録されています。それを「農民の知恵として兄弟が予言した」という展開にすることで、彼らが知略で歴史を動かしていく様子が鮮やかに表現されています。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第3話「決戦前夜」まとめ

『豊臣兄弟!』第3話「決戦前夜」では、日本史上最大の逆転劇の一つとされる「桶狭間の戦い」の直前が描かれています。圧倒的な兵力差を前に、信長が何を考えていたのか。そして、その影で名もなき兄弟がいかに奔走したのかを知ることで、次回の合戦シーンがより深く楽しめるはずです。
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