人質となった藤吉郎を救うため、信長が突きつけた条件は「仲間の処刑」でした。実の弟すら手にかけた信長の冷徹な過去が明かされるなか、小一郎は究極の選択を迫られます。権力よりも愛を選んだ兄弟の絆が、戦国の常識を覆す第6話のあらすじや見どころを詳しく解説していきます。
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大河ドラマ『豊臣兄弟!』第6話「兄弟の絆」のあらすじ

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第6話「兄弟の絆」のあらすじを以下で紹介します。
信長が出した残酷な条件
鵜沼城で人質となった兄・藤吉郎を救うため、小一郎は大沢次郎左衛門の助命を織田信長に直談判します。しかし、信長は疑念を捨てきれず、「一日以内に真犯人が見つからなければ、小一郎自らの手で次郎左衛門を斬れ」という残酷な条件を突きつけます。さらに信長は、この命に従えば小一郎を侍大将に抜擢すると約束し、彼の忠誠心を試すのでした。
語られる信長の過去
進退窮まった小一郎に、信長の妹・市が兄の秘められた過去を明かします。かつて仲の良かった実弟・信勝を、謀反の疑いからその手にかけた信長の悲劇。身内であっても容赦なく切り捨てる信長の孤独と非情さを知り、小一郎はあらためて事態の重さに打ちのめされます。
揺るぎない兄弟の情
期限が迫る中、心配して駆けつけた直(なお)に対し、小一郎は苦悩を隠せません。翌日、再び信長の前に引き出された小一郎は、出世を餌にした処刑の命令を再び拒絶します。「兄の命を救うために他者の命を奪うことはできない。そして、自分を信じてくれた兄を裏切ることも決してしない」。小一郎が示したのは、権力よりも重い、泥臭くも純粋な「兄弟の絆」でした。
新たな門出
己の利益や恐怖に屈しない小一郎の真っ直ぐな言葉に、信長はどこか満足げな様子を見せ、ついに次郎左衛門の放免を許可します。無事に解放された藤吉郎は、弟の必死の訴えがあったからこそ今の命があることを知り、深く感謝します。そして藤吉郎は、自らの信念を支えてくれた寧々に改めてプロポーズし、共に歩む決意を固めるのでした。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』第6話「兄弟の絆」の見どころ

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第6話「兄弟の絆」の見どころを以下で解説します。
信長が突きつける「非情な二択」
信長が小一郎に対し、「次郎左衛門を殺して出世するか、兄を見殺しにするか」という極限の選択を迫るシーンは今回の見どころの一つです。単なる命令ではなく、「侍大将にする」という具体的な対価を提示することで、小一郎の人間性が試されます。
信長は、小一郎が「ただの良い奴」なのか、それとも「自分と同じ孤独を背負える覚悟があるのか」を見極めようとしたのではないでしょうか。ここで小一郎が打算に走らず、真っ向から拒絶したことが、結果的に「信じられる家臣」としての信頼を勝ち取ったのだと感じました。
市が語る「織田信勝殺害」の回想
信長がかつて実の弟である信勝を殺めた過去を、お市の方が語る場面です。信長がなぜこれほどまでに人を疑い、冷徹な振る舞いをするのか。その背景にある「血の悲劇」が浮き彫りになります。
この回想があることで、信長の冷酷さが単なる性格ではなく、裏切りに満ちた乱世を生き抜くための「悲しい防衛本能」であることが伝わります。対照的に、まだ濁りのない豊臣兄弟の絆が、信長の目には非常に眩しく、また羨ましく映ったのかもしれません。
3. 小一郎の「裏切らない」宣言
「わしはどんなことがあろうと兄者を裏切りませぬ」という、小一郎の魂の叫びも見逃せないシーンです。出世や信長への恐怖よりも、兄への愛を優先させたこの瞬間、物語のテーマである「兄弟の絆」が最高潮に達します。
戦国時代において、身内の裏切りは日常茶飯事でした。その中で「絶対に裏切らない」と断言することは、最大の弱点を晒すことと同義です。しかし、その弱さをさらけ出す勇気こそが、頑なだった信長の心を動かしたという展開は、私たちにカタルシスを与えてくれます。
藤吉郎のプロポーズ
死の淵から生還した藤吉郎が、真っ先に寧々のもとへ向かい、真剣な眼差しで夫婦になってほしいと乞うシーン。弟の献身によって繋がれた命を、今度は自分の幸せのために踏み出す締めくくりとなっています。
藤吉郎の明るさや出世欲の裏には、常に小一郎の「献身」があることが明確に描かれました。また、寧々という支えを得ることで、豊臣兄弟のチームワークがより強固なものになっていく予感を感じさせる、希望に満ちた幕引きと言えます。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』第6話「兄弟の絆」まとめ

小一郎の捨て身の覚悟が信長の冷徹な壁を突き崩し、藤吉郎は九死に一生を得ました。出世や保身よりも「人を信じること」を選んだ兄弟の純粋さは、殺伐とした織田家の中で異彩を放ち、確かな信頼を勝ち取ります。寧々との祝言を誓い、公私ともに新たな一歩を踏み出した藤吉郎。しかし、戦国の世は彼らに平穏を許しません。
次なる舞台は、美濃攻略の要となる「墨俣」。敵の妨害により誰もが失敗した難攻不落の地に、ついに豊臣兄弟が乗り出します。命を懸けた「一夜城」の伝説が、ここから幕を開けるのです。
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